手向山八幡宮では、年間を通していくつかの祭礼・行事が行われています。なかでも代表的なのが、2月の「御田植(お田植祭・おんだ祭り)」と、10月5日の「転害会(てがいえ)」です。
御田植祭は五穀豊穣を祈願する伝統的な農耕儀礼で、転害会は手向山八幡宮の例大祭。どちらも、東大寺と深い関わりを持つ手向山八幡宮ならではの歴史を感じられる行事です。奈良市観光協会も、この2つを手向山八幡宮の主な行事として案内しています。
シャディのカタログギフト!お祝い、内祝い、各種ギフトに7.1 年間行事・祭礼
| 行事 | 開催時期 | 主な内容 |
| 御田植(お田植祭・おんだ祭り) | 2月・節分の日 | 能楽形式で農作業を演じ、五穀豊穣を祈願 |
| 転害会(てがいえ) | 毎年10月5日 | 手向山八幡宮の例大祭。神輿渡御などを実施 |
※開催日、開始時刻、行事内容は変更される場合があります。特に祭礼を目的に訪れる場合は、事前に最新の公式・観光案内を確認してください。
🔸7.1.1 御田植祭|2月の節分の日
御田植祭(おたうえさい)は、毎年2月の節分の日に行われる手向山八幡宮の伝統的な農耕儀礼です。
奈良市観光協会では、「おんだ祭り」とも呼ばれる行事として紹介されており、能楽の舞と謡いの形式で農作業を表現し、その年の五穀豊穣を祈願する行事とされています。
行事では、御幣を付けた笹竹を先頭に、巫女、牛童、翁の面を付けた田主、神職などが境内を巡ります。
その後、拝殿を稲田に見立て、田主が鍬を使って苗代を耕す所作や、牛童が鋤を引く所作、種籾をまく所作などを演じます。単なる農作業の再現ではなく、一年の豊作を願う祈りが込められた神事です。
この御田植行事は、奈良市の無形民俗文化財にも指定されています。奈良市によると、田主を中心として苗代の水口祭から田植えまでを演じる形式が伝えられており、現在の行事につながる資料として1818年(文政元年)の「平城八幡宮御田植神事之図」も確認されています。
🔸御田植祭を見学するポイント
観光で訪れる場合は、一般的な祭りのように屋台などを楽しむイベントというより、伝統的な神事・民俗芸能を見学する行事と考えると分かりやすいでしょう。
特に注目したいのは、
・田主による農作業の所作
・牛童が牛の役を演じる場面
・能楽の形式を取り入れた謡や舞
・昔ながらの農耕儀礼が現在まで伝えられている点
です。
神事を見学する際は、参列者や関係者の妨げにならないよう、案内に従って静かに見学しましょう。なお、奈良市観光協会の現在の案内では、2027年の御田植祭は2月3日(水)11:00~と掲載されています。
7.1.2 転害会|10月5日に行われる例大祭
手向山八幡宮を代表する祭礼が、毎年10月5日に行われる「転害会(てがいえ)」です。
転害会は、手向山八幡宮の例大祭として行われます。
その名称は、東大寺の大仏造立にあたり、宇佐八幡宮から八幡神を迎えた際、東大寺の転害門(てがいもん)に神輿が遷座され、御旅所とされたことに由来するとされています。
手向山八幡宮で神事を行った後、神輿を迎える神事などが転害門で行われます。
つまり、転害会は単に手向山八幡宮だけで完結する祭礼ではなく、手向山八幡宮と東大寺の長い歴史的なつながりを感じられる行事といえるでしょう。
🔸転害会で注目したい「神輿渡御」
転害会で特に見ておきたいのが、神輿の渡御(神幸行列)です。
奈良市観光協会の案内では、手向山八幡宮で9:00から神事が行われ、その後、東大寺の転害門で神事などが行われる予定です。
転害会では、神社での神事だけでなく、神輿が移動することで、手向山八幡宮から東大寺へと続く歴史的な関係を実際の祭礼を通して感じられるのが特徴です。
🔸転害会では特別公開が行われることも
2026年は、転害会にあわせて東大寺勧進所で秘仏開扉が予定されています。
開催内容は年度によって変更される可能性があるため、訪問前に最新情報をご確認ください。
2026年は、法要終了後から16:00まで、東大寺勧進所において、
・僧形八幡神坐像(国宝)
・五劫思惟阿弥陀如来坐像
・公慶上人坐像
が特別に公開される予定と奈良市観光協会が案内しています。
ただし、これは手向山八幡宮の境内で行われるイベントではなく、東大寺側で行われる特別公開です。
🔸転害会を見学する際の注意点
転害会は神事であるため、一般的な観光イベントとは性質が異なります。
見学する場合は、
・神事の進行を妨げない
・神職や関係者の指示に従う
・神輿や行列に近づきすぎない
・写真撮影について現地のルールを確認する
・通行の妨げになる場所で立ち止まらない
といった配慮が大切です。
また、雨天時には神幸行列(渡御)や転害門での神事・舞楽が中止となる場合があります。2026年の案内では、雨天の場合は手向山八幡宮御本社で舞楽が行われるとされています。
そのため、「雨でも必ず予定どおり神輿が転害門まで行く」とは考えず、開催直前に最新情報を確認しましょう。
🔸手向山八幡宮のイベントは「歴史」を楽しむのがおすすめ
手向山八幡宮の祭礼は、屋台や娯楽を中心としたイベントというより、神社の歴史や東大寺との関係、古くから伝わる祭祀・民俗芸能を感じる機会として楽しむのがおすすめです。
特に、
・2月の御田植祭 → 五穀豊穣を願う伝統的な農耕儀礼
・10月の転害会 → 東大寺との歴史的なつながりを伝える例大祭
という違いを知っておくと、それぞれの行事をより理解しやすくなります。
観光で奈良を訪れる人は、東大寺や二月堂を巡るだけでなく、祭礼の日程と旅行日が重なる場合には、手向山八幡宮の行事を旅程に組み込むのもよいでしょう。
ただし、祭礼は神事であり、観光客向けのイベントとは限りません。見学できる範囲や写真撮影、行列のルートなどは当日の案内に従ってください。
🔸開催日・内容は事前に確認しよう
手向山八幡宮の行事については、奈良市観光協会などの公式・公的な観光情報で最新の開催日を確認するのがおすすめです。
特に、
・開催日時
・神事の開始時刻
・神輿渡御の有無
・雨天時の対応
・見学できる場所
・特別公開の有無
などは、年度によって変更される可能性があります。
「毎年同じ時間・同じ内容で開催される」とは限らないため、祭礼を見ることを目的に訪れる場合は、出発前に最新情報を確認しましょう。
🔸手向山八幡宮の主な祭礼・イベントまとめ
| 行事名 | 時期 | 特徴 |
| 御田植(お田植祭・おんだ祭り) | 2月・節分の日 | 能楽形式で農作業を演じ、五穀豊穣を祈願する伝統行事 |
| 転害会(てがいえ) | 毎年10月5日 | 手向山八幡宮の例大祭。神輿渡御などが行われる |
| 転害会関連の特別公開 | 10月5日 | 東大寺勧進所で秘仏が特別公開される場合がある |
※開催日時・内容・雨天時の対応などは変更される場合があります。特に2026年以降の具体的な開催情報は、訪問前に奈良市観光協会や手向山八幡宮、関連する東大寺の最新案内をご確認ください。